ゲルマニュウム・ラジオの作り方

1997/9/22更新

こんにちは、 ここは元祖ゲルマニュウム・ラジオの部屋です。
一般公開の製作コーナ「ラジオを作ってみよう」で初めて作ったゲルマニュウム・ラジオがここにあります。
昔は、雑誌などにゲルマニュウム・ラジオの製作記事などがのっていたのですが、最近はほとんどみかけなくなりました・・と思っていたら最近「トランジスタ技術」という雑誌で、記事が数回記載されました。そこではダイオードもカッタナイフを使って作っていました。

子供のための科学雑誌を隅から隅まで見ていたら、意外にもキットなどが売られていました。まだまだ夢・・・を残しておいてくれたようです。 それでは、いよいよ製作に入って行きます。


1.回路図


ゲルマニュウム・ラジオの回路図を下に書きました。「回路図ってなんだろう」 と思った人もいるかもしれません。

部品は最低必要なものだけにしてあります。

fig.radio-chap1-first1


それでは 上の図を見ながら作って行きましょう。

材料のなかに、コイルがない それにコンデンサもないよと思われるでしょう。これらの部品を今から作って行きます。


2.コンデンサの作り方


使用する材料は次の通りです。
○ 厚紙(11cm x 10cm) ―― 8枚
○ 輪ゴム ―― 1個
○ スティックのり ―― 1個
○ アルミホイル(25cm x 9cm) ―― 2枚

(1) 厚紙(11cm x 10cm)1枚にのりをつけます。

アルミホイル一枚をその上にのせて張り付けます。

fig.radio-chap1-first2
アルミホイルの張り付けが終わったら反対側も同じようにのりつけをします。

fig.radio-chap1-first3


(3) 厚紙(11cmx10cm)1枚にのりをつけて、アルミホイルの上に置き、張り付けます。
fig.radio-chap1-first4 もう1枚の厚紙に同じ様にのりをつけて反対側に張り付けます。

fig.radio-chap1-first5 (5) のりつけが終わったらアルミホイルを破らないように注意して折り曲げて重ね合わせます。

fig.radio-chap1-first6

重ね合わせたらホッチキスで図のように止めます。

これで1組が完成しました。もう1組作りましょう。

(6) 出来上がった2組を組み合わせて輪ゴムでとめます。

fig.radio-chap1-first7

これでようやくコンデンサが完成しました。

アルミホイルは破れやすいので取り扱いに注意して下さい。

つぎは コイルの作り方です。


3.コイルの作り方



コンデンサは上手に作れましたか。 それでは次はコイルの作り方です。

使用する材料は次の通りです。

○ 厚紙 (20cm x 10cm) −− 1枚
○ 厚紙 (3cm x 1cm) −− 2枚
○ エナメル線(ホルマル線)又はビニール線(9m) −− 1本
○ ホッチキス −− 1個
○ 紙やすり(又はヤスリ) −− 1枚


(1) 厚紙(20cmx10cm)1枚を直径が約3cmになるように丸めます。

丸めたあとホッチキスで両端を止めます。

fig.radio-chap1-first8

厚紙はうまく丸められましたか。

今度はこの筒にエナメル線(又はホルマル線)(これからはエナメル線と言うことにします)を巻いていきます。 (2) エナメル線は手に入りましたか。どうしても短いエナメル線しか手に 入らなかったら、2本をつないで使って下さい。

つなぐときはエナメル線の両端をよく磨いてからつないで下さい。接触不良をおこすとせっかく作ったラジオが鳴らないこともあります。

エナメル線の代わりにビニール絶縁電線線も使用できますの心配しないでください!。

コイルの巻数は 始めに30回巻き、そのあと50回巻きます

全部で80回巻きます。
コイルの巻数は80回ですが少しくらい少なくても、多くてもかまいません。

fig.radio-chap1-first9

エナメル線を開けた穴に通して下さい。方向がありますので注意して下さい。逆に巻くと厚紙で作った筒がしだいに小さくなってしまいます。
(3) 始めにエナメル線を30回巻きます

fig.radio-chap1-first10

(4) 30回巻きおわったら次に50回巻きます

fig.radio-chap1-first11


fig.radio-chap1-first12

(5)80回全部巻き終わったあと、30回巻きの終わりの線と50回巻きの始めの線をより合わせます。

とくに2つのエナメル線の端の2cmくらい磨いた部分は、よく接触するように強くより合わせておきます。

fig.radio-chap1-first13

巻き終わりましたか。お疲れさまでした。

わすれずにエナメル線の両端を紙やすりなどでよく磨いておいてください。

これでコイルの作り方は終わりです。

おっと 材料がまだ残っていましたね。残った材料(厚紙(5cmx2cm)−2枚)はコイルを立てるために使います。

(6)巻きおわったコイルの上と下を逆さまにします。

上の方に巻数が50回、下のほうに巻数が30回になるようにします。

fig.radio-chap1-first14

コイルは上手に立てられましたか。

ゲルマニューム・ラジオのもっとも大事な部品のコンデンサとコイルが完成しました。部品が全部そろいましたので、いよいよ組み立て作業に入ります。


4.組み立て


使用する材料は次のとおりです。

○ 手作りしたコンデンサ −− 1個
○ 手作りしたコイル −− 1個
○ 厚紙 (20cmx15cm) −− 1枚
○ 厚紙 (30cmx7cm) −− 2枚

厚紙 (20cmx15cm)1枚の上に先程作ったコンデンサやコイルなどの部品を乗せて回路図どおりに配線をします。

fig.radio-chap1-first15

コンデンサとコイルがようやく組みあがりましたね。

これにダイオードとクリスタル・イヤホンを付ければ、いよいよラジオの完成です。

ダイオードとクリスタル・イヤホンをつなぎます。クリスタル・イヤホンには、もしかしたらプラグが付いているかもしれません。その時はビニール線(電線)などを使って上手につないで下さい。

注意することは、エナメル線の先2cmほどをよくみがくこと。それからクリスタル・イヤホンの線とアルミホイル、コイルの線を接触不良にならないように上手につなぐことです。

fig.radio-chap1-first16

やっと完成しました。取り扱いに注意しないとすぐにこわれてしまいますよ!

完成したゲルマニュウム・ラジオに アンテナとアースをつなぎます。

アンテナとアースについては、・・わかんないことだらけ・・(まだありません)に簡単な説明がありますので参考にして下さい。

fig.radio-chap1-first17

昔ラジオの雑誌や本などを見ると上の図ようなアンテナが出ていました。でも最近はこのようなアンテナを張る場所などなくなってしまいました。簡単なアンテナは家の2階とか、近くの木の枝から地面まで電線をたらしてもいいと思います。

立派なアンテナが立てられなかった人はアースをしっかりと取りましょう

アンテナも大事ですがアースの取り方ひとつで音の大きさが変わりますよ

おっと アンテナとアースをどこへつなぐのか まだ言っていませんでしたね。

fig.radio-chap1-first18

聞こえましたか!!!

アンテナとアースをつないだけれどもなにも聞こえない、少し聞こえているけどもっと大きく聞きたいときどうすればいいのでしょうか。

ラジオで自分が聞きたいと思った放送局を選ぶ時にみんなはどうしますか。小さな携帯用のラジオなどでは、放送局を選ぶためのつまみ(ダイヤル)がついていますね。最新式のものなどでは、数字を聞きたい放送局の周波数に合わせるものもあります。つまみの先は同調回路と呼ばれるコイルとコンデンサで出来た回路があって、そのコンデンサにつながれています。コンデンサは、図のような格好をしています。

fig.radio-chap1-first19

いまでは、このような可変コンデンサ(省略してバリコンといっている)を見掛けることはなくなってしまいました。いま手に入るのはポリバリコンと呼ばれているものが多いようです。つまみを廻すとコンデンサの容量が変って同調回路の同調周波数が変わり、自分の聞きたい放送局の周波数に合わせることができます。 同調回路についての話しは「資料編」に説明がありますので参考にして下さい。

ここで作ったゲルマニュウム・ラジオにも同調回路があります。コンデンサは厚紙で作りましたが、容量を変えることが出来ます。ですから自分の聞きたい放送局の周波数に合わせることが出来ます。

コンデンサの容量(値)を変えるには下のようにします。

fig.radio-chap1-first20

上手に「ゲルマニュウム・ラジオ」は作れましたか。

でもアンテナが張れなかったので、全然聞こえなかったよ.....

なんて声がどこからか聞こえてきそうですね。

それでは、皆さんに、ここだけの秘密としてアンテナを張らなくても聞こえるラジオの作り方をお教えしましょう。

始める前に言っておきますが、聞こえる音はすこし小さいのでがっかりしないで下さいね。でも 家の外に持ち出して聞く事が出来るんです。コンクリートなどのアパートでは、家の中では聞こえないかも知れません。聞こえなかったら窓側やベランダなどに持っていって下さい。多分そのほうが良く聞こえると思います。木造の家でしたら、部屋の中で聞く事が出来ます。夜になると音も大きく聞こえるかも知れませんよ。



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