PAW++の使い方

96/12/13
加速器研究部 山本昇

1.PAW++とは?

 PAW++はその名が示すように、CERNで開発されたPAW(Physicist Analysis Workbench)の上に作られたグラフィカルなユーザインターフェイスをもつ、プログラムである。利用者は、PAWのコマンドの詳細を知らずとも、PAWのもつ高度な解析・表示機能を利用すること出来る。

2. PAW++の起動法

KEKでは、PAWを始めとするCERN libraryのプログラムがファイルサーバに収められており、所内の計算機から利用できる。SAD計算機では、ahsad3で利用できます。

SAD計算機では、paw及びpaw++は、/kek/cern/95a/bin/の下にマウントされています。paw++を起動するには、

  1. Xー端末装置を用いて、ahsad3にログインする。
  2. xterm/kterm等のウィンドウを開く。
  3. 環境変数DISPLAYを定義する。

    setenv DISPLAY xx.xx.xx.:0

  4. paw++コマンドを入力する。

    >/kek/cern/95a/bin/paw++

の手続が必要です。最後の長いパス名は.cshrcあるいは.loginでコマンド パス(環境変数PATH)を設定することで、paw++とするだけでよくなります。

PAW++を起動すると、PAW++のメインブラウザ ウィンドウが表示されます。

PawMainBrowser画面の左端に表示されているメニューの各項目ををマウスで選択することで、PAWのコマンドの選択、現在ロードされているデータや図の選択を行うことが出来ます。右の図では、コマンドメニューが選択されており、主ウィンドウにはコマンドのクラスを現すフォルダアイコンが表示されています。
この段階で、主ウィンドウ中のたとえばHistgramコマンドを選択しますと、主ウィンドウの中が、次図の画面の様に変化します。今度は主ウィンドウには、フォルダアPawMainBrowser-commandイコンとファイルアイコンが表示されました。このようにコマンドやディレクトリの階層構造が最近のパソコンなどでおなじみのフォルダやファイルの表示と同じ図形的な表現で示されています。

さて、ここで、ar2cwn等で作られたNtupleファイル(.ntp)を読み込んでみましょう。

Ntupleファイルを読み込むためには、Pawと同じくhistgramのファイルコマンドを使います。マウスで、主ウインドウのFILEのアイコンを選択し、2重クリックを行います。これにより、右に示したファイルを読み込むための対話ウィンドウが開かれます。ファイルの名前と、ファイルをオープンする際の論理番号(Fortranの入出力の際に使われるファイルの番号と同じと思ってよい)を指定します。OKまたはExecuteボタンをマウスで選択すると、ファイルからデータがPaw++に読み込まれます。

 

ファイルからデータ(Ntuple)が無事読み込まれると、ブラウザのメニューにLUN1が付け加わります。これは、先程指定した論理番号1に対応しています。主ウインドウに現れた名前が1のアイコンはこのファイルに含まれていた識別番号1のNtupleを表しています。

ar2cwn,a2cwnなどのツールは識別番号1のNtupleを作成します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このNtupleを表すアイコンをマウスで選択し、二重クリックを行うと、上の図の左にあるウインドウが現れる。このウィンドウの左側には、Ntupleに含まれる変数の名前が表示されている。Extended Infoのボタンを押すことで、それらのデータの型を知ることが出来る。

X及びYのフィールドにこれらの変数名を指定し、PLOTを選択すると上図右の様なグラフを簡単に描くことが出来る。